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  活断層・断層調査

 平成7(1995)年1月17日早朝、何の予告もなく、突然ズドンとベットに叩きつけられました。阪神淡路大震災の発生でした。その後、震度6強、震度7という大きな地震が新潟県、石川県、岩手・宮城県で連続して発生しています。

 地震が発生するたびに活断層とういう言葉がよく聞かれるようになりました。活断層という言葉は地学事典によれば、1927年に地理学者の多田文男が、定性的に『きわめて近き時代まで地殻変動を繰り返した断層であり、今後もなお活動すべき可能性の大なる断層』と定義しました。 きわめて近き時代とは、広義には第四紀(約200万年前以降)、狭義には第四紀後期ないし、さらに狭い時代範囲を示す場合もあるが明瞭には定義されていません。

 活断層の資料としては、『新編 日本の活断層』『近畿の活断層』『都市圏活断層図』などがあります。『新編 日本の活断層』では活動時期を第四紀(約200万年前以降)、『近畿の活断層』では約30万年前以降となっています。なかには10万年前以降という見解もあり、明瞭には定義されていないのが現状のようです。何れにしても定義はさておき、今後、断層が活動する可能性があるかどうかが最も重要であると考えています。

 当社では、まず上記の資料集、地質図、文献などの収集、空中写真による判読を行い、その後、現地での詳細踏査を基本としています。
 下図は、阪神淡路大震災で地表に現れた地震断層です。上下変位量は約70cmです。
 淡路島野島において、平成7年7月に撮影したものです。

淡路島野島の地震断層

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 下図は、愛媛県 川之江市川滝町椿堂にある中央構造線の露頭です。
 写真の左(南側)より和泉層群、川滝断層に貫入した安山岩質岩脈、そして写真の右(北側)が三波川帯結晶片岩です。断層面の走向N80°E,傾斜は南に40°落ちを示します。傾斜が緩やかであることから、地すべり、クリープによって後世的に低角度したともいわれています。
 かなり昔(1984年頃)に撮影した写真なので、現在この露頭が存在するのかは不明です。

中央構造線の露頭

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 右図は、奈良県西部、矢田断層の露頭写真、スケッチです。東側の花崗岩が、西側の大阪層群砂層にのし上がる逆断層です。
 断層面の走向はN13°W、傾斜は65°東落ちです。接触部付近の花崗岩は褐色に酸化、境界は熱変質し白色に脱色しています。大阪層群砂層も境界部近傍では灰色に変色、固化しています。断層を境に両側にかなり高熱が発生したことが伺えます。
矢田断層の露頭写真
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矢田断層のスケッチ

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